2010年4月8日木曜日

梨木香歩著「沼地のある森を抜けて」

著者は「西の魔女が死んだ」と同じ人。

私が、「西の魔女が死んだ」を読んだことや、
糠床をやってることをAさんに話していると、
「西の魔女と同じ著者の作品で、糠床が出てくる面白い小説があるよ。」
とすすめてくれた。

読み出して最初の方で、まずビックリ。
話に出てくる姉妹の佳子さん、時子おばさん、は、
両方私のおば姉妹と同じ名前。
時子おばさんは、小説の中で亡くなっていて、
私の時子おばさんも亡くなっている。
主人公は、代々伝わる糠床の世話をすることになる。
私は、代々伝わってはいないけど、糠床の世話をしている。

何なのこの共通点・・・
(先日、法事で親戚が集まる時があって、
 この小説の話をしたら皆ビックリしていた。)

読み進めていくと、沼に足をとられて抜けられないように、
独特の世界観に、うもれていった。

村上春樹を読み終わった後は、
まるでフランス映画を見終わった後のように、
その小説が伝えようとしている本質は何なのか、
とかしばらく考え込んでしまうんだけど、
この小説もそんな感じで、かなり私好みだった。
何度も読みたくなる本。

梨木香歩さんの小説、もっと他にも読みたくなった。
その前に、読み終わってすぐ、また
「沼地のある森を抜けて」を読んでいる。

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